我が道を得たり?
日時 : 2000年1月3日 8:49
 
あるメールから話は始まる
流石のクイックレスポンスですね
タイムスタンプを見ると相変わらず夜型
私は寝てます。
でもネ 昼があって夜がある
昼は昼の夜は夜の役割があるようです。
 
今回の件(西日本一周ドライブ)は
最初は、純粋に休養のつもりでした(実際この一年は疲れた)
一ヶ月くらいかけて、のんびりと名所旧跡、温泉巡りなんてネ
しかし、元来より、全てのものに理屈を付けなければ気が済まない性格
 (昔おじさんにも言われましたっけ・・・
    敏ちゃんは略号もフルスペルの意味から覚えるんだね ナンテ)
子細は省きますが、若い頃から人生(人間)50年(歳)と決めつけ(理由は不明)
50歳までの人生設計はしっかり作り、実行計画で修正しながら押っつけて来ました。
結果は周知の如し
 
健康保険の最後の権利行使とばかり、主治医のところで健康診断しました。
結果は、過去20年間で最高にいい値だそうです。(100歳シンドローム?に入っている)
別に大酒やめているわけではなし・・・?
ただ、朝は2時30分〜4時の間には必ず起き、新聞を万遍なく目を通すことと、読書
日の出と共にフィールドを表に(でも世間様はまだ寝ている、静かに閑かに)
一日目一杯体を動かし、汗をカキカキ、麦茶ノミノミ
日没と共に、室内に入りパソコンをオン・・・E−mailと株の動向をチェック
ここから飲み始めます(16時〜18時)
  時間でなくてお天道様が決めていた
 
水割り2〜3杯でもう酩酊、そうなったところで寝ちゃう。
これを3ヶ月続けた結果でしょうか。
 
前置きが長くなりました
100歳−50歳=50歳 ン?
おいおい、あと50年生きるんだと。どうする?
(そんなこと考えてないよ。 もう一人の敏)
じゃ、天から与えられた命(人生)と言うことで、与命(生)としよう。 ン!(一人納得)
なら、そのテーマはなんだ
(こんなこと考えなくてもいいのに・・・)、俺は考えないぞ。
  ・・・???簡単じゃないか「天命は天に聞け」 な〜んて
どういう方法を?(暫し熟慮)
あるきっかけで山口に電話したところおばの再入院を知ったわけ
 済みません、導入が長くて
コツコツ作っていたキャンピングカーが完成し8ナンバー登録完了。
燃料代だけで移動できる(なんて姑息な動機 ハアッ)一つドライブがてら行ってみるか。
時間の制約はない、他人の縛りもない、空間の制約もない、金の制約もない ンこれは大あり
と言うことで
    西日本ドライブマップ(国際地学協会 1/250,000 1987年1月発行)
    オリエンテーリング用コンパス
    虫眼鏡(相当老眼?)だけを持って出発。
          

手持ちの金は1万円まで
おろすタイミングは250円を切ったとき
つまり、タバコが買えなくなったらおろす。(家庭経営の基本とする)
路程に関しては一切人様に頼らない(一人で生きる方法のシミュレーション)
地図も見ない・・・勘で動く訓練
 
と言う簡単な制約の元のドライブです。
スタートは自分で決めなくちゃ・・・
 そうだ永平寺経由で行ってみるか(仏教徒ではないがナゼかここが好き)
 
  ゴールは今日(11月30日)中ってことで。  いっくぞ〜
朝5時30分に家を出発(当然盛大な見送りナシ)
 
本庄から旧中山道(漠然と浮かんだ)に入る。後は野となれ山となれ
 
6時30分頃朝焼けに映えるおっきな富士山が前方左に出現
 (山梨に入る・・・いいぞ)
石和温泉を通過、甲府市に入ると左前方にでっかなお寺
(何だありゃ・・・まイッカ)
道なりに行くと「善光寺」のカンバンが(エッここは長野か?)
急ぐ旅でもナシ寄っていくか、トイレタイムってことで
  11月30日8時00分現着
こんな時間誰もいるはずはない・・・ハズ ン若い姉ちゃん(俺より若い)が一人
 拝観料(300円)を払う「お二人ですか?」(同行二人、マア一人ではないが)
 後ろに、その彼女が立っていた。
 「いえ、一人」
 鳴き竜、胎内巡り、本尊の謂われ(阿弥陀如来)などを案内されるが
  本人一向に興味なし
 だって、善光寺は「長野」だろ〜ガ!
 真っ暗闇の胎内巡りのクライマックスは「鍵」に触れることが出来るかどうか。
 金属部に触れた・・・これとしよう
 (おいおい勝手に決めんな)その瞬間、彼女の手が俺の手の上に
 ヤベ〜 不倫行かよ。(下心は当然 ある)
 寺と言うところはそれなりに雰囲気がある
 外に出て一服、空気が旨い。ンあの子だ、近づいて来るぞ
 なにかな(下心はある)「済みません写真1枚撮って頂けますか?」
 「いいですよ(ナンダシャシンカ)」
 「寺と人物どちらを中心にしますか?(入りきらない)」
 「人物中心でお願いします」
 これで、屋根のない善光寺が彼女の手に・・・ 意味はないが
 2度目の遭遇である。偶然の空間であるポイントを共有するのは、全くの偶然。
 簡単な会話を交わしたが、もはや記憶にナイ。
 (信玄神社ってどこですか? オイ!俺は群馬から来たッテ言ったろ〜が)
 よし、後一回ニアミスしたらデートだ(と、これまた勝手に決める)
 車に乗り込み出発準備。前方に又彼女(おいおいほんとかよ)
 しかし、直角方向(近づかないの意味)に離脱。 フウウッ
 エンジンを掛け出発。8時30分(以外と短い時間だった)
 さてどっちだ? 簡単である「来た道以外(人生にやり直しはない)」だから・・・
 さっきの交差点を左折、R20と標識
(R140はいつ離れたのかな・・・は本文を書きながら思うこと)
 車は一路韮崎市に向かう。(その先の地図は ナイ)
 前方には高い山脈が、よくわからんが、なんとかアルプスなんだろ〜ナ
(山越えはやだよ)
 オーバーハングに諏訪・岡谷が出てきた
 どこへ行くっつ〜の  マいっか
  為すがまま、「風に聞けサ」
 この時間帯(何時かは忘れたが午前中)の諏訪湖は静かだ
 程なく松本の表示が
(このまま長野に行っちゃうのかよ・・・ならR18の方が早かったのに)
 岡谷では道路工事が多い。(期末でもあるまいに)
 旗振りのあんちゃんが震えながら立っている。
 (以前の俺なら、何でこんな下らない仕事選んでんだ
  チャント学校出てれば、楽して安定給が貰えるのに。
   と考えた、しかし今は、サラリーマンを離れ
   生きること・そのための収入源・・・など毎日深刻 もとい 真剣に
 哲学・宗教的な観点から考えている・・・「彼らも菩薩の修行中か」頑張れよ)
 その瞬間目前の茶髪の兄ちゃんの顔が「息子」に見えた。
(後日他人の空似ということ・・・そうそう偶然なんてあるもんか)
 時計を見ると11時50分。飯でも食うか
(インスタントラーメンだが途中のJAで5食分購入)
 ここ松本は、私の師匠の生地である
  今は亡い(業務上のストレスによる心不全で50代で逝去)
 いよいよ長野に入った。ここまでくればしょうがない(と腹を括る)
 善光寺は後で来ればよい、なんて呟きながら走っていると「善光寺」前を通過。
 判った!! これは天からのメッセージなんだ。
「俺は漠然と永平寺に今日中に行きたい」と思い出てきた。
 
   天の導き
(その時点では「究極のナビゲーター」と言う言葉は持っていたからそれをイメージ)
 うん、永平寺=寺=仏(教)に対する答えが・・・「善光寺」
  寺である(本尊は阿弥陀如来)
 不思議と長野県内では天の声=きざし「兆し」は少なかった
 いや、地蔵(これも俺が勝手につけた名で、チョットした道案内)が少ないだけで
 もっと大きな「力」に誘導されている。
 松本=三枝さん(俺の恩師)の生地だ。
 もし俺が釈迦の苦行(六波羅密多)をしているとすれば
 釈迦の師は「阿弥陀如来」だから
 三枝さん=阿弥陀如来の導きか・・・ と変に納得
 (ここで「仏」が出てくるが、天の声を具現化したもので「空即是色」の例)
    後日、記述(これが本論・・・デジ/アナの世界)
 天のメッセージを聞ける(理解できる)つもりになった
 次は、永平寺だ!レッツゴー!
 
 新井と言う地名とR18(ほれ見ろ最初からR18なんだよブツブツ・・・)
(ちなみに、長野市までの道はR19)
 ン。新潟県新井市。おいおい何で新潟行っちゃうの?
 もう日が暮れる、今日中の永平寺現着は無理だ。
 ビバーグ地点を探すが、探すとなると見つからないもの。
 何か人生(生活でもいいが)に似てるな。(とその時思った、かどうか?)
 外気は寒く「やだぜ山中じゃ」と心に念じるが、どんどん山道へ。
(もう勝手にしろ、とっぷり日は暮れた とヤケッパチ)
 ややキツイ右カーブを曲がりきると、右手に広い駐車場が「目に入る」
 車は勝手に進む。だから「自動車」・・・じゃないよ、おい止まれ
 止まれったってアンタが運転してんだろーが
(思えば=別に思わなくとも)俺が運転してるんだ
 ジャ引き返すぞ(来た道は戻らないのルールを破る)
 
  *このルールであるが、自分で決めているので、勝手に変えられる
 夕飯の支度とベッドメークを並行して進める
 (パラレルな行動は25年の会社生活で身に「付け」た)
 夕飯はモヤシ、玉子、腹の足しにインスタントラーメンを砕いて入れた
  「雑炊もどき」
 ベッドはホームセンターで買ったエアーベッド
(パイプベッドも持っていったが紛失)
(ポンプ作業で結構汗をかく・・・風邪引くなヨ、の声ですっかり着替える)
 助手席にテーブルとパソコンをセット
 飲みながら、今日の記録を・・・
 
  走行距離は324Km
(ハッキリ覚えていないが、地図で判る 今はどうでもいいこと)
 
 暖はエンジンから取る。(オイ燃料無駄遣いすンな、もうEゾーンに近いぜ)
 やば、後は余熱で、とエンジンを切りベッドルームへ
 シェラーフにくるまり、毛布を掛け、地図を見る
 大きく迂回している(一体何なんだ マいっか)
 水割り2杯?程度で意識は無くなる
 ブルッ!寒さで目が覚める・・・時計は2時(駐車場に他の車なし)
 
   と、1日目は終わり2日目に入る
 ン、また寝るか・・・でもこの寒さじゃ死ぬぞ。(てな動機でエンジンスタート)
 暖かくなるにつれ、眠くなる・・・どころか頭はスッキリ
 小便を済ませ、出発(場所は判らないが、来た道じゃないほう・・・簡単さ)
 当然外は真っ暗、場所など判るものはない
(というより見えない・・・「色即是空」)
 上越市が出てきた。(やはり新潟県と再認識)
 糸魚川あたりで空はしらみかける、右側は日本海だ、荒海が見える
 日本海側は道がいい。一般道で70Km出せる
(この一般道も今回の制約条件)
 が、だよオマエ、燃料はど〜すんだよ!金もね〜ぜ
 んなこと言ったって、燃料はコンビニにはないの
 それにキャッシュカードだって使えるか分かんない
群銀、労金、信金のカードはある)
 
   こんなことが延々と続くのですが、作文は あ・と・で
 
ン、何だったっけ本題は?
ソッカ「携帯の番号か」
ごめん、すっかり忘れ、文筆業やっちゃった。(これで飯食う気がする)
 
090 3878 7102
大抵持ってます。キャンピングカー(=今は金剛界放屁苦:へをする苦しみの意味)では充電できます。
自宅でもいいし。「縁」があればコンタクト出来ると思います。
 
    Subject: 我が道を得たり?
 
    ごぶさた
    元気ですか?
    私の方はバタバタと過ごし
    あっと言う間の一年でした。
    気が付けば世は「冬」
     
    先日山口の叔母の所に行って来ました
    母と同じ病です
    同じ経過を辿るでしょう
    なにせ地の果て、そうそう行けるわけでもなく
    「自分探し」の旅のついでに寄ってきました。
    車(自作のキャンピングカー)で寝るからいいよと言うと
     (突然行ったもんだから、受け入れ態勢など皆無)
    「今は冬よ、風ひくじゃないの」
    「ああ考えてみれば冬か?」
    「バカねあんたは、昔から理屈っぽいんだから・・・。考えなくても冬は冬」
 
    アッ、そうか俺は何でも理屈つけ、難しく考え、そのくせ迷っていたんだ
    本当の自分=素直な自分
    見つかったようです。
 
    お騒がせの一年でした。
    懲りずに付き合ってやって下さい。

 

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