トヨタ生産方式(T生産方式)

 

この仕事に携わっていると、しばしば「トヨタ生産方式で工場建設を行いたい」と言う依頼が舞い込む。

しかし、私はトヨタ出身ではないし、「大量生産」式のやり方の経験しかなく、お断りして来た。

依頼する側もT生産方式なるものが分かって言っているのだろうか?

世界の規範たる生産方式であり、ほんの一部ではあるが、私なりの理解を記述して見る。

 

T生産方式の基本は「JIT」と「自働化」。


在庫最少を目的とし「必要なモノを、必要な時に、必要なだけ作る」と言うもの。

T方式=カンバン方式 では無い。(カンバンは道具)

 

量産効果(マス・エフェクト)と言う考え方がある。

一回の段取りで、多くを作れば1個当たりのロス時間がネグれるからである。

しかし、必要以上のモノを作った場合

仕掛り在庫の管理ロスや陳腐化した時の廃棄ロスが考えられ

逆に、コストアップとなるリスクが常にある。

仕掛り在庫は「現金が寝ている」状態であり

廃棄は、現金を捨てること。

段取りを短縮すれば、同じ時間でも複数点の加工が出来

少量でもコストが押さえられることになる。

これが「シングル段取り」を追及する理由。

 

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