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IE教育インストラクションマニュアル

2002.4.15 荻原

 

導入:対象者の層は幅広い。

   IEに関する知識をある程度持っている者と,全く知らない者が混在している。

   IE教育の意味:「ムダを見つけること…ムダとはなにか」

「ムダの悪さ加減…ナゼ悪いのか,どの位悪いのか」

「ムダの理由・原因…何が悪さをしている」

「ムダを無くす…どうすればなくせる」

 

⇒ 改善の目を養うことが主眼

 

このことを,事前に話しておく。(心構えを作る意味)

 

対象者のレベルに合わせて指導法を組み立てるのは難しい。

「目」を見ながら話しを進める ← ここがテクニック

 

私の場合,テキストは渡さない。(作る必要はあるが…)

テキストを手にすると,それで安心し話しを聞かない例が多い。

メモを取ろうが,聞き流そうが,寝ていようが構わない。

   → 要は,本人達のやる気に任せる(あてがいぶち教育ではない)

 

最後に理解度のチェックを行うことを事前に伝える。

今までの例では,対象者は2レベルアップしたと認識(自覚)していた(?)

 

レベル1:知識全くなし

レベル2:言葉(語句)は聞いたことがある

レベル3:意味を知っている

レベル4:実務に生かせる

レベル5:教えることが出来る

指導法の組立

 

座 学:VTRを中心に進める(1本約35分のものがある)

     見せる前に,内容を紹介…何を学んでもらいたいかを誘導

     見せながら,ポイントを適宜補足(結構内容は間違っている)

     見終わったら,専門用語の補足説明を質疑応答の形で行う

      → 実際には質問は殆どない(理解できていないと言うこと)

 

     これを,6回繰り返すが,結構難儀。

     レクチャーとしては,自分の経験を活かし生の話しが出来れば最高。

     → 受講者の興味はここにある。

 

     改善事例,ナゼそこに行き着いたか…ここに関心が集中する

     苦労話,結構興味を持たれる(恥を忍んで)

 

     休憩は指導者の判断で入れる。(指導者の疲れよう…(*^_^*)アハ!)

     この時間に質問が入るケースが多い,休みながら対応する。

 

講座の終始:礼に始まり礼に終わる。(躾の一環)

 

OJT:体で覚えさせるには,実務は欠かせない

指導者自身,現場はムダのかたまりと言うことを認識すること。

まず現場を見せ,どこにどのようなムダがあるのかを見付けさせる。

 ⇒メモを採らせ,視点の是非を指導する資料とする

何故ムダなのかを明記させることで思考力を把握できる

 

次に,改善策(どうすればやり易くなるのか)を考えさせる。

 ⇒対象者が複数いれば,論議させる

本式には,現状をデータで分析し現象とその原因を体系的に論理付け,

真因を導き出した後に適切な対応策を考えるステップを採るが,IEの道具

(専門知識)が必要であり,これがネックとなる場合が多い。

 

そして対策の実施

⇒狙いを明確に定量化しておくこと

裏返せば,問題の解決が狙いであるが,その問題自体明確になっていない

ケースが結構多い。

(複数の原因の相乗作用)

問題=現象ではないことを認識しておくこと

 

⇒失敗を恐れるな

「巧く行かなかったらどうしよう」との考えが先に立ち勝ちであるが,「失敗は付き物」

と腹をくくることが自由な発想を生み出すものである。

失敗したら,その原因を解明することを忘れずに・・・

 →ここがポイント(行き当たりバッタリではダメ)

 

⇒失敗は3度まで

根本的に分析が間違っているケースが多い(先に対策ありきの場合は殆ど巧く行かない)

 

⇒成功しても反省を忘れずに

大抵の場合「ああ良かった」で済ませる事例が多いが,成功するにも理由があるはずであり,

それを明らかにしておくこと。

 

効果の確認

⇒狙いは何だったのか?を忘れず,定量的に効果を測定する事

 →改善シート(仮称)などフォームを決め作成し,記録を残す事

(経験集=ノウハウシートとして将来に伝える)

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